シンガポールを訪れる旅行者が「想像を超えていた」と口を揃えて絶賛する観光スポットが、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the Bay)です。マリーナベイ・サンズのすぐ隣に広がるこの巨大植物園は、101ヘクタール(東京ドーム約22個分)もの広大な敷地に、世界中から集められた希少植物、未来的なデザインの建築物、そして夜ごと幻想的な光を放つ「スーパーツリー」が立ち並ぶ、現実とは思えない風景を生み出しています。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは単なる植物園ではありません。巨大なガラスドーム型温室、空中回廊、毎夜開催される光と音のショーなど、エンターテインメント要素も満載で、子どもから大人まで何時間でも楽しめる複合観光施設として、シンガポール屈指の人気を誇ります。この記事では、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの見どころを余すところなくご紹介します。
1. スーパーツリー・グローブ|シンガポールの新シンボル、天空の巨木林
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイを象徴する存在が、スーパーツリー・グローブ(Supertree Grove)です。高さ25〜50メートルにも及ぶ巨大な樹木型の構造物が18本立ち並ぶこのエリアは、SF映画のセットのような超現実的な光景を作り出しています。スーパーツリーの外壁には15万本以上の植物が植えられており、生きた垂直庭園として機能しながら、太陽光発電や雨水収集などの環境機能も担っています。
昼間は植物に覆われた緑の巨木として存在感を放つスーパーツリーも、夜になると全く別の顔を見せます。毎晩19:45と20:45の2回(金・土は21:45も追加)、スーパーツリー全体がカラフルな光に包まれ、音楽に合わせて輝きを変える「ガーデン・ラプソディ(Garden Rhapsody)」というライトアップショーが開催されます。このショーは無料で観覧でき、シンガポール旅行の中で最も感動的な体験のひとつとして多くの旅行者から高い評価を得ています。昼と夜、まったく異なる姿に変わるスーパーツリーを両方楽しむために、夕方から夜にかけて訪れるプランがおすすめです。
スーパーツリーの中で最も高い2本(約50メートル)の間にはOCBC空中歩道(OCBC Skyway)が架けられており、地上22メートルの空中から園内と周辺エリアを見渡す絶景を楽しめます。有料(大人約14シンガポールドル)ですが、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイを上から俯瞰できる唯一の場所として人気が高いスポットです。特に夕暮れ時から夜にかけての眺めは格別で、マリーナベイ・サンズや街の夜景と組み合わせた景色は息をのむ美しさです。
2. フラワー・ドーム|世界最大級のガラス温室で四季の花を一度に体験
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイには2つの巨大な温室がありますが、そのひとつがフラワー・ドーム(Flower Dome)です。ギネスブックにも「世界最大の無柱温室」として認定されたこのガラスドームは、内部面積が約12,000平方メートルにも達し、まるで丸ごと一つの世界が閉じ込められているような壮大な空間です。
フラワー・ドーム内は常時23〜25℃に保たれており、地中海性気候や半乾燥地帯に生育する植物が展示されています。オリーブ、バオバブ、ボトルツリーなど、日本ではなかなかお目にかかれない希少な植物が生育している様子は非常に見ごたえがあります。また、季節ごとに変わるフラワーショーでは、チューリップ、ヒマワリ、桜など、世界各地の花々が会場を美しく彩ります。訪れる時期によって全く異なる景色が楽しめるため、リピーターにも人気の高い施設です。
ドーム内にはカフェも設置されており、色とりどりの花々に囲まれながらお茶を楽しむことができます。特別なシンガポール旅行の記念として、ここでのアフタヌーンティーを計画してみてはいかがでしょうか。フラワー・ドームの入場料は大人約28シンガポールドル(クラウド・フォレストとのセット券あり)です。
3. クラウド・フォレスト|霧に包まれた神秘的な室内熱帯雨林
もう一つの温室クラウド・フォレスト(Cloud Forest)は、フラワー・ドームとは対照的な神秘的な雰囲気を持つ施設です。35メートルの高さを誇る巨大な室内ウォーターフォール(滝)を中心に、熱帯高地の植物が壁面や天井を覆う「クラウドマウンテン」が内部にそびえ立ちます。
入場してすぐに目に飛び込んでくる35メートルの室内滝は、それだけで思わず声が出るほどの迫力です。ひんやりとした霧が常に漂う空間の中を、スロープや吊り橋を使いながら山の上から下へと降りていく動線設計になっており、高地の熱帯雨林を探検するような体験ができます。ランの花やシダ植物、食虫植物など、様々な熱帯植物が間近で観察でき、植物好きにはたまらないスポットです。
クラウド・フォレスト内のハイライトのひとつがクラウドウォーク(Cloud Walk)とツリートップウォーク(Treetop Walk)です。山の上層部に設けられたこれらの空中回廊からは、ガラス越しにマリーナベイ・サンズやシンガポールの街並みを一望できます。内部の緑の絶景と外部の都市景観が同時に楽しめる、このスポットならではのユニークな眺めです。
気温はドーム内で23〜25℃と設定されており、シンガポールの蒸し暑さを忘れさせてくれます。長時間歩き回って疲れたら、温室内でひと息つくのも良い選択です。
4. ベイ・サウス・ガーデン|無料エリアで楽しむ広大な庭園散策
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのうち、スーパーツリー・グローブを含むベイ・サウス・ガーデン(Bay South Garden)は、温室や空中歩道などの有料施設を除き、基本的に無料で入園できます。広大な敷地内を散歩しながら、テーマ別に設計された庭園エリアを巡るだけでも十分に楽しむことができます。
特に人気が高いのがサンセット・ウェイ(Sunset Way)沿いの散歩です。マリーナ湾を向いたこのルートでは、水面越しにマリーナベイ・サンズと都市スカイラインを眺めながら歩けます。日中は爽快な眺め、夕暮れ時はオレンジ色の空と水面のリフレクションが美しく、カメラを持つ手が止まりません。
また、ヘリテージ・ガーデンでは中国・インド・マレーシア・コロニアルという4つのテーマに沿った庭園が広がっており、多民族国家シンガポールの文化的背景を植物を通じて学べる工夫がされています。敷地内には複数のレストランやカフェも点在しているため、一日かけてゆっくり巡るプランがおすすめです。
5. ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ観光のポイントと実用情報
チケットと料金
- スーパーツリー・グローブ・エリア(無料):外から眺めるだけなら無料。ガーデン・ラプソディショーも無料。
- OCBC空中歩道:大人14シンガポールドル程度
- フラワー・ドーム単独:大人28シンガポールドル程度
- クラウド・フォレスト単独:大人28シンガポールドル程度
- フラワー・ドーム+クラウド・フォレスト セット券:大人53シンガポールドル程度(公式サイトからのオンライン購入が割引あり)
※料金は変更される場合があるため、公式サイトで最新情報をご確認ください。
アクセス
MRTベイフロント駅(Bayfront Station)から徒歩約5〜10分。マリーナベイ・サンズと隣接しているため、セットで訪れるのが効率的です。タクシーやグラブ(Grab)でも市内中心部から15分以内でアクセスできます。
おすすめの訪問プラン
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイを最大限楽しむなら、夕方16:00頃に入園し、温室を見学してからスーパーツリーのライトアップショー(19:45〜)を鑑賞するプランがベストです。昼間の植物美と夜の幻想的なライトアップの両方を一度に楽しめます。温室は20:00まで開館していることが多いので、ショー後に再入場することも可能です(要確認)。
まとめ|ガーデンズ・バイ・ザ・ベイはシンガポール旅行の必訪スポット
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは、シンガポールという国が持つ「緑豊かな未来都市」というビジョンを体現した場所です。スーパーツリーの幻想的なライトアップ、世界最大級のガラス温室、霧に包まれた室内熱帯雨林——これだけの体験が一か所で実現できるのは世界でもここだけです。
無料で楽しめるエリアも多く、予算を抑えた旅行でも十分に満喫できる点も嬉しいポイントです。マリーナベイ・サンズと合わせて訪れれば、シンガポールの最もアイコニックな景色を一日で堪能できます。シンガポール旅行の日程には、ぜひ半日から一日をガーデンズ・バイ・ザ・ベイのために確保してください。次の記事では、家族旅行に最適な「セントーサ島」の完全攻略ガイドをお届けします。


コメント